新人看護師の方向け

「だから?」って言われない!報連相をマスターしよう!

働いたり、実習したりするうえで報連相はとても大事!意外と日常生活でも使いますよね…

でも、なかなか完璧に伝えるのは難しい。緊張してしまいたどたどしくなってしまう…

これは看護師・看護学生以外にも使えるのではないかと思います。上司に報告することが苦手な方は参考にしてみてください。

みなさんはいままでこのような経験はございませんか…?

すみません、○○さんのことで相談したいんですけど…

どうしたの?

さっき血圧測ったら少し高くて…

だから?血圧高いのは分かったけど何を伝えたいの?今忙しいからあとでもいい?

すみません…

もちろん筆者もこのような経験ありです…😢患者さんは大事には至りませんでしたが伝えたいことが伝えられず、「結局何が言いたいの?」「うん、だから?」と言われました。

病院の状況によってはスタッフもピリピリしていて、少しチクチクした言葉をいう方もいて、それだけで自身を無くしてしまうこともあります。筆者も何度自信を失ったかわかりません(笑)

しかし、中には時間を争うような状況もあるので、分かりやすくスピーディーに報告をしなくてはなりません。

いつの場面でも困らないようなコツをまずは血圧高めの患者さんを例にして紹介します❕

結論から伝えましょう

結論から伝えることで今何が起こっているのか相手にすぐ知らせることが大事です。【報告】【連絡】【相談】なのかも付け加えると更にgoodです👍

結論から伝えれば、その先の報告もしやすくなりますよ。

「すみません、今お時間大丈夫ですか?」と言ってしまうと、入り方は丁寧でいいと思いますが、

「今忙しいから後にして」と言われてしまう可能性があります。これだと大事なこと伝えそびれてしまう可能性も…。そのため、伝え方としては

「○○号室の○○さんの血圧高いことについて相談したいのですが今お時間よろしいでしょうか?」

このように伝えれば、相手にも分かりやすいですよね。そして、

そうなんだね。今聞いちゃうね、血圧いくつ?そのほかは?

という流れになりやすいです。そのために結論から言って、今患者さんがどのような状況にあるのかを最初に伝えましょう。

「血圧は○○/○○で、特に昇圧症状はないそうです。指示に当てはまるのですが先生に連絡して大丈夫ですか?」

のような感じで伝えましょう。そうすれば、

そうだね、先生に相談してみようか。

相手も返答しやすくなり、スムーズに報告が進みます。

「昇圧症状はないそうです…」

で終えてしまうと、

だから??

となってしまう可能性が高いので、どうするのかを最後に伝えましょう。

それが、「だから?」となりにくい伝え方のコツです。

ISBARを使いましょう

まずISBARとは?

『ISBARとは、アメリカの医療機関で普及しているコミュニケーションツールです。「チームステップス」というチームワークを強化する目的で開発されたツールに含まれます。

ISBARのそれぞれのアルファベットの意味は以下です。

・自己紹介(Identify)
・状況(Situation)
・背景(Background)
・評価(Assessment)
・提案(Recommendation)

元々は「SBAR」としてアメリカ海軍で使用されており、コミュニケーションエラー防止の観点から自分が何者であるか、誰の報告をしているのかの項目が追加されました。

最後に復唱(Confirm)を追加して「ISBARC」と呼ばれることもあります。』

(引用元)ISBARを使って他職種への報告やコミュニケーションをスムーズにしよう!|看護師の生き抜く術を知る!|看護師ドットワークス (kangoshi.works)

こちらは、特に医師へ急変時などに使用しますが、看護師同士や他のスタッフ間でも使用できますよね!

今度は血圧が低い患者さんに沿って進めていきましょう❕

【I】自己紹介:「○○病棟の○○です。○○号室の○○さんについて相談よろしいですか?」

直接報告することもあると思いますが、状況によっては、PHSで相談することになる可能性もあり得ます!

その際に、どこのだれかを名乗らないと、相手も困ってしまい、報告がうまくいかなくなる原因にもなりますし、名前を名乗っていれば、後にも困りません。

【S】状況:「○○さんの○○時の血圧が低いです。」

いつ、何が起こったのかを伝えます。こちらも簡潔に伝えましょう。

【B】背景:「血圧は上が○○/下が○○です。昇圧剤○○(薬剤の名前)を○○ml/h で持続投与中です。

こちらもだらだらと治療内容を述べるのではなく、簡潔に言うのがポイント。長々と話、相手を混乱させないようにしましょう。

【A】評価:「昇圧剤を投与していますが、血圧コントロールができていない可能性があります。」

突然アセスメント?!と、思うかもしれませんが、学生の時に必死にやったアセスメントはこのような場面で活躍します。

言葉で伝えなくてはならないので混乱するとは思いますが、落ち着いて簡潔に伝えましょう。

仕事や実習中にアセスメントを使用する機会は多いので、日頃から練習していきましょう。

【R】提案:「昇圧剤の投与速度を変更した方がいいと思いますが、どうしますか?」

具体的な提案をしましょう。そして、指示をあおりましょう。

この場合、口頭指示になることも多いので必ずメモは忘れない❕

最後に

上記に記したものは例になるので、現場ではその時の状況に合わせて頑張ってみてください。

「結論を先に言う」「ISBAR」

を意識するだけでかなり、報告がしやすくなると思います。

「だから?」と言われて、自信を無くすことも少なくなりますよ☺

筆者もよく報告をしたときに「?」の反応をされていましたが、「結論を先に言う」「ISBAR」を意識し始めて、かなり仕事に対する気持ちが軽くなりました。

もちろん、急変の時は一刻を争うので「急変です!!」と言って周りの人たちと助け合いましょう。

これを読んだ皆さんが少しでも働きやすくなりますように…。(もしそれでもチクチク言ってくる人がいたら上長に相談しましょう。)

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